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資料
デルフィアCA−50臨床データ集計報告—カットオフ値について
Clinical Data Evaluation of DELFIA CA-50 and Estimation of Its Cut-off Value
大倉 久直
1
,
原 和子
1
,
三橋 文子
1
,
伊藤 忠一
2
,
高橋 和男
3
,
大場 操兒
3
,
丸山 守
4
,
松井 朝子
4
,
森 啓
5
,
桑原 正喜
6
,
有吉 寛
6
,
長谷川 敏明
7
,
藤田 誠一
8
,
片山 善章
8
,
藤原 拓樹
9
,
飯田 建一
9
,
丸山 洋二
9
,
田中 秀武
9
1国立がんセンター臨床検査部
2岩手医科大学附属病院検査部
3独協医科大学附属病院臨床検査部
4新潟大学医学部附属病院検査部
5静岡済生会病院中央検査部
6愛知県がんセンター臨床検査部
7市立四日市病院中央検査部
8国立循環器病センター臨床検査部
9済生会中津病院核医学検査センター
キーワード:
CA−50
,
時間分解蛍光免疫測定(TR-FlA)法
,
ROC曲線
,
カットオフ値
Keyword:
CA−50
,
時間分解蛍光免疫測定(TR-FlA)法
,
ROC曲線
,
カットオフ値
pp.846-850
発行日 1989年7月15日
Published Date 1989/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914027
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時間分解蛍光免疫測定(TR-FIA)法の原理に基づく腫瘍マーカーCA−50測定試薬「デルフィアCA−50」につき,臨床上もっとも診断効率の高いカットオフ値を決定するため,多施設から得られた正常者1075例,悪性疾患1043例,良性疾患314例の血中CA−50値データを集計・解析した.正常者の分布の解析結果をふまえたうえで,さらに疾患群の分布を調べ,対象臓器を膵・胆・肝に絞り,悪性ならびに良性疾患における臨床的感度・特異性をROC曲線により検討して,カットオフ値を35U/mlと決定した.本カットオフ値を用いたときの膵・胆・肝悪性疾患での感度は74.9%(164/219),良性疾患での特異性は79.6%(156/196)であった.
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