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資料
CAE(カチオン界面活性剤)アルコール溶液の殺菌効果
Bacteriocidal Activity of CAE (Cationic Surface Active Agent) Alcohol Solution
片山 友子
1
,
横田 芳武
1
,
井村 俊郎
1
,
中井 益代
1
Yuko KATAYAMA
1
,
Yoshitake YOKOTA
1
,
Shunro IMURA
1
,
Masuyo NAKAI
1
1大阪医科大学微生物学教室
1Department of Microbiology, Osaka Medical College
キーワード:
CAEアルコール
,
殺菌効果
,
血清蛋白
,
消毒剤
Keyword:
CAEアルコール
,
殺菌効果
,
血清蛋白
,
消毒剤
pp.337-341
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913939
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CAEアルコール溶液の殺菌効果を石炭酸,グルクロン酸クロルヘキシジン,塩化ベンザルコニウムなどと比較検討した.
その結果,CAEアルコールの殺菌力は常用濃度では15秒間接触で今回のPseudomonas属をはじめとする供試菌をすべて死滅させ,石炭酸係数測定法に準じて行った結果ではグルクロン酸クロルヘキシジンより低濃度で殺菌効果を示した.また,塩化ベンザルコニウム,グルクロン酸クロルヘキシジンが血清蛋白存在下で殺菌力低下がみられたのに対し,CAEアルコールは血清蛋白の影響をほとんど受けなかった.以上より,CAEアルコールは,院内感染や日和見感染の原因菌として問題となっているブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌に対しても臨床上も十分な消毒効果が期待できる.
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