私のくふう
黄色硫化アンモニウム液を使用する電子染色用鉛液濃度のチェック法
引野 利明
1
,
福田 利夫
1
,
町並 陸生
1
1群馬大学医学部第2病理学教室
pp.1612
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913538
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電子染色用の鉛液は切片に一定のコントラストを与えるために不可欠であるが,長期間使用していると切片に汚染や染色性の低下をもたらすようになる.これはpHの下降,さらに空気や呼気による酸化,炭酸化により鉛液中の鉛イオン濃度が減少するためであり,保存容器に共栓瓶を使用した場合に生じることが多い.そのため,最近では注射器やアンプルが容器として多く用いられるようになったが,それでも頻回に使用しているうちに,この現象が生じるようになる.
そこで,われわれは酵素反応で用いられている黄色硫化アンモニウム液を使用し,染色性の低下の原因となる鉛液の濃度を調べる方法を考案した.
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