学会印象記 第19回日本臨床検査自動化学会
臨床検査の自動化に大きな足跡
戸谷 誠之
1
Masayuki TOTANI
1
1京都大学医学部附属病院検査部
pp.1452
発行日 1987年11月15日
Published Date 1987/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913507
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第19回日本臨床検査自動化学会は,昭和62年9月11,12日の両日,神戸国際交流会館会議場を主会場として水田亘大会長(神戸常盤短期大学)のお世話で開催された.招待講演,特別講演,シンポジウム,6テーマの機器試薬セミナーと一般演題221題(昨年比15%増)で,参加人員約1600名は過去最大規模であった.
今大会では,水田大会長の発案によるいくつかの試みが行われた.その1は,一般演題の約3/4がポスターによる発表であったが,実際には別に用意された会場で,ポスター内容を納めたスライド4枚を用いて3分間の口演と3分間の討議が行えた.この方法は,貴重なデータを書き写す時間がある,報告者の力点も落ち着いて聞けるなど,両発表方式が有効に利用できると好評であった.その2は,昨年より大会プログラムに編入された機器試薬セミナーを,第1日目の午後3時30分からのゴールデンタイムに据えたことである.従来,この時間帯は大会の目玉であるシンポジウムなどが行われていたが,あえて機器試薬に関した6つのテーマについての情報交換の場にされたことは,本学会の性格からも非常によい企画であった.
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