今月の主題 透析と血漿交換
カラーグラフ
透析と血漿交換
猪 芳亮
1
,
津田 裕士
2
Yoshisuke INO
1
,
Yuji TSUDA
2
1国立東京第二病院内科
2順天堂大学医学部内科
pp.1418-1420
発行日 1987年11月15日
Published Date 1987/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913502
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慢性腎不全の進展した患者に対して,透析療法がごくふつうに行われるようになって約15年が経過している.現在,維持透析療法を受けている患者は70000余名に達し,さらに年間で約6000名の新たな患者の発生をみている.一方,比較的新しい治療法である血漿交換療法は,患者の血漿を分離・廃棄して血漿中の病因関連物質を除去し,血漿の代わりに補充液を投与するというもので,1970年代の後半,体外循環中の血漿を大量に自動的に分離する技術が実用化していて以来,とくに難治性の代謝・免疫異常の治療に用いられ,広く普及するようになった.この二つの血液浄化法のポイントを写真で紹介する.
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