特集 生検の進歩
I 臓器別生検
i 組織診
11 骨・軟部組織
牛込 新一郎
1
,
石川 喜美男
2
,
林 湯都子
2
,
小野寺 憲治
3
Shin-ichiro USHIGOME
1
,
Kimio ISHIKAWA
2
,
Yuzuko HAYASHI
2
,
Kenji ONODERA
3
1東京慈恵会医科大学第一病理学教室
2聖マリアンナ医科大学病理学教室
3聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部
pp.1236-1241
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913462
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はじめに
現在の医療における生検の意義については,いまさら強調するまでもない.正確な組織診断に到達するには,標本作製を担当する検査技師と診断を担当する病理医のレベルがつねに高いことが望ましい.骨・軟部の病変は,その組織診断に難渋することがまれでなく,現在においても,美麗とはほど遠い標本であるため適切な診断に到達できないことがある.病理医の適切な指導と,これにこたえる技師との日常の協力がないと,日進月歩の医療にはとうていこたえられない.
骨組織の病変で確定診断の困難な場合には,生検が不適切に行われたか,脱灰操作に失敗したか,いずれかが原因となっていることがある.
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