特集 生検の進歩
I 臓器別生検
i 組織診
10 骨髄
丹下 剛
1
Tsuyoshi TANGE
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.1229-1235
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913460
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はじめに
1929年にArinkinによって開発された骨髄穿刺法はその後,針生検法の導入,特に1971年のJamshidi針の開発を契機に,加速度的に普及してきた.今日では,臨床医が骨髄穿刺液の塗抹標本から読み取るミエログラム(骨髄有核細胞の分画)と,病理医のパラフィン切片標本による組織診断によって,血液疾患の診断がなされている.
骨髄生検は簡便な穿刺法ですまされることが多いが,適時,針生検(狭義の骨髄生検)も併用されている.
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