今月の主題 酵素結合性免疫グロブリン
技術解説
セルロースアセテート膜を用いた解析
堀井 康司
1
Kohji HORII
1
1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
pp.839-844
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913383
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
セルロースアセテート膜電気泳動法を利用した酵素結合性免疫グロブリンの解析法として免疫電気向流直接法・免疫電気向流脱蛋白法・直角電気泳動法を中心に解析した.これらの方法は他の支持体でも実施可能であるが操作が簡便で検体・抗血清の塗布を自由に行うことができるセルロースアセテート膜電気泳動にもっとも適した方法である,これらの方法に免疫固定法を加えるとほぼすべての酵素結合性免疫グロブリンの検出とその異常像の解析を行うことができるが,症例によりもっとも適した方法を選択することが重要なので具体例をあげて実際の応用についても概説した.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.