注目される腫瘍マーカー・3
二次元電気泳動法により検出された消化器癌関連細胞蛋白質に対するモノクローナル抗体
高見 博
1
,
貞広 荘太郎
2
,
奥田 康一
2
,
高橋 哲也
2
,
山高 謙一
2
,
柴田 徹一
3
,
長池 一博
4
Hiroshi TAKAMI
1
,
Sotaro SADAHIRO
2
,
Koichi OKUDA
2
,
Tetsuya TAKAHASHI
2
,
Kenichi YAMATAKA
2
,
Tetsuichi SHIBATA
3
,
Kazuhiro NAGAIKE
4
1帝京大学医学部第1外科
2慶応大学医学部外科
3慶応大学医学部薬化学研究所
4三菱化成総合研究所
pp.657-661
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913346
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ヒトの癌の発生に関しては,正常細胞に癌を発現させる癌遺伝子およびそれを調節する調節遺伝子が存在し,その癌遺伝子の発現により癌蛋白質が合成され,癌としての表現形質が作られると考えられている.
著者らは,この癌にみられる蛋白質,すなわち癌関連蛋白質をO'Farrellの二次元等電点—SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法1)を改良した著者らの方法2)を用いて,実験癌組織3,4)およびヒトの癌組織5,6)について研究してきた.
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