Japanese
English
研究
ヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)咬傷後の脳出血による死亡例
A Case of Lethal Cerebral Hemorrhage Induced by Snake (Rhabdophis tigrinus) Bite
村瀬 久
1
,
長谷川 洋治
1
,
小川 弘俊
2
Hisasi MURASE
1
,
Yoji HASEGAWA
1
,
Hirotosi OGAWA
2
1春日井市民病院臨床検査科
2春日井市民病院外科
1Dept. of Clinical Laboratory Kasugai City Hospital, Aichi
2Dept. of Surgery, Same of above
pp.1017-1020
発行日 1986年9月15日
Published Date 1986/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913068
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わが国に生息する毒蛇の中で,コブラ科(Elapidae)に属するヒヤン,イワサキワモンベニヘビ,エラブウミヘビなど,ウミヘビ科(Hydrophiidae)に属するマダラウミヘビなどの毒蛇は運動神経を麻痺させる神経毒を,クサリヘビ科(Viperidae)に属するハブやマムシは出血を招く出血毒を有することが知られている1).
ヤマカガシはこれまで無毒であるとの考えが一般的で,わが国内陸部の平地に広く生息し,水田や河川などに餌(えさ)のカエルなどを求めて出没するため,普段よく見かけるヘビであり,俗名アズキヘビと呼んでいる地方もある.
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