今月の主題 消化と吸収
総説
消化管ホルモンと消化吸収
松尾 裕
1
,
岩崎 有良
1
,
相沢 敏晴
1
,
田川 博之
1
,
加納 誠
1
,
安田 守秀
1
Yutaka MATSUO
1
,
Ariyoshi IWASAKI
1
,
Toshiharu AIZAWA
1
,
Hiroyuki TAGAWA
1
,
Makoto KANOH
1
,
Morihide YASUDA
1
1日本大学医学部第3内科
pp.485-491
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912951
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はじめに
消化吸収において重要な因子は消化管における消化液の分泌とそれによる消化,そして消化粥の胃→小腸→大腸に至る輸送,小腸粘膜における吸収機能,およびこれらの機能維持に必要な腸管における血流など種々の因子が挙げられる.
これら消化液の分泌,消化管運動,血流などの調節は自律神経系を介するもののほかに消化管ホルモンによっても調節され,さらに消化管ホルモンは消化吸収された栄養素のエネルギー処理や合成のために必要な従来から知られている内分泌ホルモンの分泌も刺激する作用を有しており,消化管ホルモン作用は消化吸収に関して重要な役割を果たしている.
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