今月の主題 ヘモグロビン異常
技術解説
ヘモグロビンの液体クロマトグラフによる分析
大庭 雄三
1
Yuzo OHBA
1
1山口大学医学部臨床検査医学教室
pp.337-346
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912923
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高圧(速)液体クロマトグラフ(HPLC)のヘモグロビン分析への応用について著者の経験を中心に述べた.これからHPLCを始める人のために,まず装置および試薬について概説した.未変性のヘモグロビンそのものの分離,定量,精製の手段としてイオン交換HPLCを,またグロビン鎖の分材に逆相HPLCを取り上げた.HPLCと電気泳動,特に等電点電気泳動との比較についても述べた.異常ヘモグロビンの構造決定においても,HPLCは,ほとんどすべての段階において中心的役割を果たす.逆相HPLCはペプチドマップ法やアミノ酸誘導体分析の最有力手段である.ここではペフチドマップについて解説した.
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