今月の主題 新生児
技術解説
新生児モニター
前田 一雄
1
,
門野 勉
2
,
高嶋 幸男
3
,
安藤 幸典
3
Kazuo MAEDA
1
,
Tsutomu KADONO
2
,
Yukio TAKASHIMA
3
,
Yukinori ANDOH
3
1鳥取大学医学部産科婦人科学教室
2鳥取大学医学部小児科学教室
3鳥取大学医学部脳神経小児科学教室
pp.7-13
発行日 1986年1月15日
Published Date 1986/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912852
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新生児モニタリングには多くの装置が使われている.基本的なのは新生児監視装置であり,心電図,呼吸曲線,心拍数,呼吸数を表示し,それぞれ警報装置が付加されている.呼吸検出には一般にインピーダンス法が使われているが,将来は他の方法も検討考慮されるであろう.また,今後は瞬時心拍数表示が広く使われるであろう.経皮血中ガス測定装置(tcPO2,tcPCO2)は広く普及し用いられている.体温は体表,体腔,深部の各種が測定される.血圧計測には新生児専用の血圧計(非観血)が必要である.未熟児頭蓋内出血検出や診断にCTや超音波断層法,頭蓋内圧連続測定,頭蓋内動脈血流測定が行われる.最近は呼気ガスモニターや体動モニターがある.脳機能監視に脳機能モニターや,脳波記録,脳幹反応がある.これらをすべて同時に用いるのでなく,病児の重症度,未熟児の未熟程度,その他の条件に応じて数段階に分け,組み合わせて用いる.電算機による新生児生体情報処理も行われる.
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