今月の主題 細菌同定の迅速化へのアプローチ
技術解説
ガスクロマトグラフイーによる細菌同定の迅速化
辨野 義己
1
Yoshimi BENNO
1
1理化学研究所動物薬理研究室
pp.1618-1623
発行日 1985年11月15日
Published Date 1985/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912799
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細菌,特に嫌気性菌の分類・同定にはガスクロマトグラフィーによる培養液中の代謝産物—アルコール類,揮発性脂肪酸,乳酸およびコハク酸—の定性・定量分析が必須である.これらは嫌気性Gram陽性球菌やClostridiumの分類・同定に必須であるばかりでなく,嫌気性Gram陽性桿菌の菌属間の区別にも重要な性状である.本稿では,嫌気性菌の分類・同定にガスクロマトグラフィーを用いるために,試料の処理法,培養液中の代謝産物の解析法を述べるとともに,各種菌種による代謝物パターンの特徴を述べる.
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