今月の主題 細菌同定の迅速化へのアプローチ
技術解説
市販されている細菌同定用キットの使いかたと評価
藪内 英子
1
,
山中 喜代治
2
Eiko YABUUCHI
1
,
Kiyoharu YAMANAKA
2
1岐阜大学医学部微生物学講座
2大手前病院中央検査科細菌検査室
pp.1609-1617
発行日 1985年11月15日
Published Date 1985/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912798
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日本の臨床細菌検査分野に簡易同定キットが紹介されてからほぼ10年になる.賛否両論の中で,簡易キットそのものは臨床検査に定着してきた.この間,種々の外国製品が導入される中で,国産製品も開発された.新製品が次々と導入される一方,日本の市場から姿を消したものもあった.
培養によらない迅速同定法や自動化された同定法もそれなりの成果を挙げている中で,培養による同定法は,嫌気性菌を含めて通常の好気培養での迅速・即日同定へと前進するだろう.
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