今月の主題 医用センサー
センサー
深部体温計
辻 隆之
1
,
須磨 幸蔵
2
Takayuki TSUJI
1
,
Kozo SUMA
2
1東京医科歯科大学医用器材研究所計測機器
2東京女子医科大学第二病院心臓血管外科
pp.1027-1031
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912663
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1.はじめに
生体温度計測1)は,センサーやその一部を体内に刺入すれば計測精度は上がる.しかし,痛みのために計測しようとする情報自体が修飾されることがあり,またプローブの部分からの感染の可能性もあるので一般的には行われない.したがって,現在はセンサーを直腸腔などの体腔に留置して連続計測するものが多い.しかし,それらも数日に及ぶと排便時には計測が中断されたり不快感が強いため,長時間使用には限界がある.
著者らは戸川ら2,3)により開発された,環境温の即時的な影響を受けにくい組織温を無侵襲に連続計測できる深部体温計を,主に心臓外科で用いてきた.
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