今月の主題 神経・筋〈生理検査〉
技術解説
小児末梢神経伝導速度の測定
満留 昭久
1
Akihisa MITSUDOME
1
1福岡大学医学部小児科学教室
pp.1108-1113
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911991
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末梢神経伝導速度は,神経内科や整形外科を中心に,広く臨床的に応用されてきている.小児科でも末梢運動神経伝導速度(MNCV)を中心に,近年,臨床診断にルーチン検査として用いられるようになった.しかし,小児科領域では末梢感覚神経伝導速度(SNCV)やF波伝導速度(FMCV)については,まだその正常値も十分には確立されておらず,今後の検討が待たれる.末梢神経伝導速度は比較的患児の協力が得られなくとも,検査できる利点があり,小児の末梢神経障害の検査にもっと利用されるべきであろう.
末梢神経伝導速度の検査にはいろいろな方法があるが,ここではMNCV, SNCV, FMCVの検査法について述べる.
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