今月の主題 循環器〈生理検査〉
技術解説
長時間心電図記録法—Holter心電図法
早川 弘一
1
,
子島 潤
1
Hirokazu HAYAKAWA
1
,
Jun NEJIMA
1
1日本医科大学第一内科
pp.373-380
発行日 1983年4月15日
Published Date 1983/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911844
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長時間心電図記録法とはあいまいな表現だが,専門家がこの言葉を用いるときには,テープレコーダーを利用した携帯用長時間心電図連続記録法を意味する.1961年にHolterがこの方式を初めて開発したので1),その名前をとってHolter心電図法と呼ぶことが多い.この方法では心電計を携帯できるので,歩行をはじめ通常の生活活動が可能である.それゆえ,この方法により記録されること,あるいはその心電図のことを英語ではdynamic electrocardio-gram (DCG)とか,ambulatory electrocardiogra-phic recordingとも呼ぶ.
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