ワンポイントアドバイス
パッチ型長時間心電図レコーダ—装着のポイント
鈴木 郁枝
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
pp.796-797
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209393
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はじめに
ホルター心電図は自由行動下で記録した不整脈の診断に有用ですが,発生頻度が低い不整脈の検出率は高くありません.そこで近年,7〜14日間連続記録ができる電極一体型のパッチ型長時間心電図レコーダ(以下,長時間心電図レコーダ)が数社から発売されています.推奨されている装着位置や電極の種類はさまざまですが,いずれも装着は簡便で,不整脈検出において有用性が示されています.しかし,その一方で,自動解析による不整脈イベントの誤認識のため,良好な解析結果を得られないこともあります.
本稿では長時間心電図レコーダの自動解析による不整脈イベント誤認識を低減させ,自動解析精度の向上を目指す上で重要になる,機器装着時のポイントについて解説します.
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