検査じょうほう室 生理 心電図の読みかた・10
負荷試験と長時間心電図(ホルター心電図)
國島 友之
1
,
三宅 良彦
2
1帝京大学医学部第4内科
2聖マリアンナ医科大学内科(循環器)
pp.949-957
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101030
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はじめに
心電図(electrocardiography,ECG)は,心臓活動時に生じる電気変化を時間的変化として捉えて記録する検査法です.心電図は,簡便に,またいつでも,どこでも侵襲なく施行できるため,循環器検査として極めて有用性が高いのですが,不十分な点もあります.それは,安静時のごく短時間の心電図記録であることです.そこで生体に負荷を与えた状態で評価したい場合には負荷心電図を,夜間早朝を含む長時間の心電図変化を記録したい場合には長時間心電図(ホルター心電図,Holter ECG)を用いる必要があります.
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