今月の主題 尿の臨床検査
技術解説
尿中FDPの検査法
中林 正雄
1
,
佐藤 和雄
1
,
坂元 正一
1
Masao NAKABAYASHI
1
,
Kazuo SATO
1
,
Shoichi SAKAMOTO
1
1東京大学医学部産婦人科
pp.1013-1018
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911639
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汎発性血管内血液凝固症(disseminated intravas-cular coagulation;DIC)においては血中FDP (フィブリンおよびフィブリノゲン分解産物)が高値を示すことはよく知られている.さらに,最近の血中FDP測定法の簡便化と感度の向上により,諸種の疾患での凝固線溶系の関与が注目され,多くの施設で診断および治療効果の判定に血中FDPの測定が行われている.
一方尿中FDPについては,その由来および意義が明確でないこと,および正常限界が血中に比してきわめて微量であるため,一部の限られた施設でのみ測定が行われ,その臨床的意義の検討などがなされていた.
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