今月の主題 尿の臨床検査
技術解説
HPLCによる尿成分の分析法
桜井 靖久
1
,
岡野 光夫
1
,
高井 信治
2
Yasuhisa SAKURAI
1
,
Mitsuo OKANO
1
,
Shinji TAKAI
2
1東京女子医科大学医用工学研究施設
2東京大学生産技術研究所
pp.995-1003
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911637
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尿の中には数百,数千の成分が含まれているというが,現在,日常検査で測定されている項目はその1%にも及ばない.あとの99%の情報は水に流されている.一方,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の進歩は著しく,そのバイオメディカル面への応用には熱い眼が注がれている.
筆者らは,HPLCという手法が将来の重要な臨床生化学検査法になると信じて実験を進めてきた.HPLCはある特定の物質,薬剤とか生理活性物質の微量測定に適した測定法であると同時に,一回の操作で多成分を定性的あるいは定量的に把握するのに有用である.
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