今月の主題 尿の臨床検査
カラーグラフ
尿の外観
林 康之
1
,
立花 勇一
2
1順天堂大学医学部臨床病理
2順天堂医院中央臨床検査室
pp.992-994
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911636
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
尿所見の診断情報として価値を高めている点はなんといってもその速報性である.特に外観の異常はスクリーニングの範囲を一挙に縮小するという利点を持っている.混濁尿の観察は尿路疾患を,赤色尿は血尿を,褐色尿の泡沫黄染は肝胆道疾患を,と短絡する.そして誤りを犯す危険率は薬尿を除けば少ない.とすれば尿外観はいっそう注意して観察すべき検査項目であろう.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.