負荷機能検査・16
デキサメサゾン抑制試験
小島 至
1
,
尾形 悦郎
1
1東京大学第4内科
pp.430-434
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911211
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内分泌疾患診断のためにさまざまな負荷試験があるが,それらは大別して刺激試験と抑制試験に分類きれる.dexamethasone (デキサメサゾン)抑制試験は,視床下部下重体—副腎系の抑制試験である.主として副腎皮質機能亢進,すなわちCushing症候群の診断及びその病型鑑別を目的に行う検査法である.本試験の原理の中心は視床下部—下垂体—副腎系のネガティブフィードバック機構の有無を調べることにある.したがって本試験を理解するためには,正常のネガティブフィードバック機構及びCushing症候群における病態生理を知ることが必要となる.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.