新しい肺機能検査法・Ⅴ
ダイナミックコンプライアンス呼吸数依存性の測定
石川 皓
1
,
金原 章郎
1
,
前原 和平
1
,
井上 敏久
1
1国立水戸病院内科
pp.1386-1391
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909600
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細気管支領域は慢性閉塞性肺疾患の初期病変の場となること1),更に本領域病変の検出法として従来よりの肺機能検査が必ずしも満足しえないことが明らかにされ2〜3),肺疾患の"silent zone"として注目を集めている.ダイナミックコンプライアンス(dynamic compliance;Cdyn(l))周波数依存性の測定は本領域病変の検出法としてクロージングボリューム,フローボリューム曲線などとともに検討されてきている.本検査法は極めて鋭敏な方法であって,厳密に施行することにより他の検査法の検定手段としても応用できるものである.
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