特集 外来看護
患者数と人員配置の調整—大阪赤十字病院の場合
長島 久子
1
1前大阪赤十字病院看護部
pp.28-30
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202715
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
外来部門の看護人員は,その外来における看護量によって適当な数と質を配置することである。看護量は診療の介助,患者の世話ならびに療養中の看護部門の指導を含んでいるので,病院の組織や設備の状況,患者数や患者の状況,医師の数ならびに医師と看護婦との業務の分担のとりきめ,医師の協力体制,診療時間などによって量の多寡が生じてくるし,なお,看護婦が家庭における看護というか療養上の生活管理の指導をどのようにするかにも影響する。したがって,医療法の患者30人に看護婦1人ということは,一口に基準とはいたしがたいと思う。
また,科によっては指導をくわしくたびたび行なわねばならぬものがあり,看護婦の質を必要としたり,量を要したり曜日など日により調整を必要としたり,季によって患者数に波を生ずる科などがあるので質,量とも弾力性を持ちつつ年間計画をたてて調整する要がある。当院の現状を次のように分けて述べてみたいと思う。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.