技術解説
細菌性毒素と抗毒素の検出法・1—溶血毒
三輪谷 俊夫
1
,
本田 武司
1
1阪大微研細菌血清
pp.1001-1008
発行日 1976年10月15日
Published Date 1976/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909502
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細菌の産生する毒素には(菌体)外毒素と(菌体)内毒素があるが,本稿では外毒素について述べることにする.外毒素はタンパク性の毒性物質であり,微量で特異的な毒作用を示すが,大まかに毒作用を大別すると,(I)溶血活性,(II)下痢原性,(III)致死活性,(IV)その他をあげることができる(表1).本文では紙面の関係もあり,これらのうち代表的な毒素を取り上げ,その検査法を紹介する.
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