技術解説
リチウム測定法
清瀬 闊
1
,
前畑 英介
2
1三井記念病院中央検査部
2昭和大藤ヶ丘病院中検
pp.793-798
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909446
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躁うつ病に対するリチウム療法はCade(1949)1)によって試みられ,今日ではその治療効果は確認されている.このリチウム療法では,投与量と血中濃度の間に比例関係が認められ,その際の至適治療有効濃度(0.41mEq/l Li)を維持する必要があるという報告2)もあるが,特に過剰投与による中毒症状防止の面から,リチウム血中濃度の測定の必要性が強調されている.
測定は,炎光法の他に原子吸光法でも測定ができる.測定法に関する紹介は外国文献に多くみられ,本邦では数が少ない.
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