海外文献
躁状のリチウム予防
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pp.750
発行日 1972年6月1日
Published Date 1972/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203137
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lithium (L)をaffective disorde—rs (a.d.)の予防に用いた報告は既に少なくないが,その方法論に疑義がある。著者らはその点に注意して少なくとも3年以上の病歴ある患者を任意に1投与群,placebo投与群にわけ,診ている精神科医は誰が1かPか判らない。1は"Priadel"として市販の錠剤で,血中1濃度0.8〜1.2mEq/lの恒常量で,1〜2カ月毎にチェック,1投1与6カ月以上。①a.d.全く消先②中等度軽快,③軽度軽快,④不変,⑤増悪の5段階に,2年後判定する。1群28(♂10,♀18)平均46.6歳,p群37(♂11,♀26),49.0歳。unipolar de—pression,bipolar attackにわけている。さて精神科的global ratingは①が1群20,p群1例。②+③はI群5例,p群8例。④+⑤は1群3,p群27例。①は全治状態だから1群が有意に高い。①+②,③+④+⑤にわけunipolar,bipolarに区分しても,すべて1群がX2デスト,τテスト,pテスト何れでも高度に有意に奏効した。この研究は4大病院で別々に,同じ型式で行なったが,何れの病院のglobal ratingも一致した。
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