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リチウムイオノフォア—血液中のリチウム測定
中野 泰介
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1東亜電波工業(株)科学計測技術部1グループ
pp.170
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900958
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はじめに
躁病の治療薬として炭酸リチウムが経口投与される.その際血液中のリチウムイオン(Li+)濃度をモニターしつつ投与することが望まれる.従来,この薬物モニターは炎光光度法により行われていたが,より簡便な方法が求められていた.それがリチウムイオノフォアの開発により,これを用いたイオン電極法によって実現可能となった.ここでは国産初の装置NAKL-133(東亜電波工業(株))を例に,Li+電極の概略を述べる.
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