新しいキットの紹介
尿試験紙BM Test Strip 6の使用経験
加藤 恵一
1
,
屋形 稔
1
1新潟大病院中検
pp.645-648
発行日 1976年6月15日
Published Date 1976/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909402
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
尿定性,半定量検査は,いつでも,どこでも,だれでも実施できることが建前で,病院,実地医家の日常診療に,集団検診のふるい分け検査に利用される.特に最近重視されてきているのは緊急検査としての役割である.例え検査室が休みのときでも用いられることは,集中化した現代の検査体系では貴重な方法といわねばならない.一方で,今後はprofilingの一環として多項目同時測定としての意義も評価されてよいと思われる1).
かかる試験紙や錠剤を用いた尿検査は,あらゆる簡易検査の口火を切って行われたもので,あまねく普及してきた.特に外来診療における尿タンパク質,尿糖,尿ウロビリノゲンの三つの検査はもともと不可欠のものであったが,簡易化で極めて容易となった.更にpH,ケトン体,潜血反応,ビリルビンなども加わって,外来検査の最初の実施項目としてスクリーニングの役割を果たしている.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.