マスターしよう基本操作
マイクロタイター法
富山 哲雄
1
1東大分院中検
pp.301-304
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201040
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マイクロタイター法は,1954年ハンガリーのTakatsyによって考案されて以来幾多の改良がなされ,現在血清反応のほとんど唯一の微量法として普及している.すなわち,マイクロタイター法は,通常は試験管法の1/10〜1/20の微量系で反応が進められるため,抗原,抗体,血球などが非常に節約でき,経済性が高いと同時に,血清反応につきものの倍々希釈をメスピペットに頼らず,マイクロプレート上でダイリューターで行うようにしたため,血清反応の能率を一挙に高めることができた.
しかし,一方,試験管の代わりに疎水性のプラスチック製プレートを使うようにしたことや,微量系で反応を進めていくために,ルールを守らないと思わぬ結果を招くことにもなりかねない.マイクロタイター法はたいへん便利であるが,自己流にならないで正しく使えるように,まず血清反応での基本的手技について順を追って解説してみたい.
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