特集 日常臨床検査法
Ⅳ.血清
3.リウマチ血清反応のすすめ方
長田 富香
1
1東京女子医大・中検
pp.1485-1487
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908807
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リウマチ血清反応の目的は,慢性関節リウマチ患者の血中に出現するリウマチ因子(reumatoid factor)の検索である.しかしリウマチ血清反応として広く行われているRAテストの各種疾患における陽性率は,表11)にみるように膠原病をはじめ,肝疾患,腫瘍,ウイルス疾患などにも高頻度に陽性反応を示すことが明らかにされた.そこで現在ではRAテストは慢性関節リウマチの診断のほかに,多くの自己免疫性疾患の診断の一助としても利用されるようになった.
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