技術講座 生化学
リン脂質
久城 英人
1
,
細田 昌子
1
1近畿大病院中検
pp.185-190
発行日 1977年3月1日
Published Date 1977/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201302
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リン脂質(Phospholipids)は加水分解によりリン酸を生ずる脂質の総称である1).
血清リン脂質はグリセロリン脂質のレシチン,リゾレシチン,セファリンとスフィンゴリン脂質のスフィンゴミエリンの4種類からなり,ほぼ,68:8:5:19の比率で存在する2).これらのリン脂質はリポタンパクの形で血中に溶存し,総リン脂質濃度はおおよそ136〜240mg/dlとされている3).各リン脂質の構造式を表1に示した.
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