Senior Course 生理
心カテーテルと心電計
加藤 和三
1
1心臓血管研究所
pp.362-363
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908493
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心臓カテーテル検査に際してはカテーテル操作に伴って種々の不整脈(刺激生成・伝導異常)が起こる.それらの中にはきわめて重大なものがある一方,それ自体それほど危険でないものもあるが,大部分はさらに重篤な不整脈に発展する可能性を有し,また対象が心疾患患者であることから一般に症状が強い.検査を円滑に遂行し所期の目的を達成するためには,なるべく早期にこれらの不整脈を発見しそれに対処することが重要で,常にモニターにより心電図(通常IIまたはI)を監視することが不可欠である.心電図のモニターはまたカテーテルによる心房・心室壁の傷害を避けるのにも有用である.
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