1973年 人事院勧告解説
医療職Ⅱに特1等を新設—平均15.39%,14,493円を引き上げ
佐藤 乙一
1
1国立立川病院
pp.1625-1630
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908370
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今年の人事院勧告は激しい物価高と春闘時における政府と総評代表との確認事項もあって,一般的には大幅の勧告が行なわれるのではないかと期待がよせられていた.
ところで,このような風潮を基礎にして考える時,国家公務員である臨床(衛生)検査技師の扱いがどうなるかということについては,これまた公私立病院を含めこの業界では大きな関心を示していたところである.たとえば大施設の検査技師長であっても現在は医療職Ⅱ2等級止まりということになっていることを考える時,その最高号は20号であり,現行額は本俸が139,300円である.これがたとえばⅠ等級までゆけるにしても17号で止まっており,金額は173,300円でしかない.このような現状でいろい分析してみると,次の2つのうちどちらかの方法がとられるのではないかという考えを持っている人も多かった.たとえば,(1)現在の号数が大幅に延ばされるのではないか.(2)新しい等級が設けられるのではないか.であった.
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