新しい機器の紹介
Rapid Blood Analyzer(Ra BA)による血清中諸成分の迅速簡易定量法の評価
佐々木 禎一
1
1札幌医大・中検
pp.669-674
発行日 1973年6月15日
Published Date 1973/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908119
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はじめに
検査件数の急増と検査種目の多様化は,検査操作を次々と自動化することを不可避な課題としている.この傾向は生化学検査において特に顕著であるといえよう.また各種の測定試薬のキット化も,最近再び増加しはじめている現状である.
しかしかような自動化や機械化は,経済的な点も含めて規模の大きい病院でこそ,その効果をあげうるものであるが,小規模な病院,地方病院,あるいは個人病院などでは,検査の近代化は異なった次元で考えなければならないであろう.さらに集中化,自動化の進んだ病院検査部においても,緊急検査,ベットサイドでの迅速検査,あるいは散発的に提出依頼される検査などの場合もあり,十分な検査体制は必ずしも大型の自動化,機械化のみでは成り立たないということも明白である.
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