技術解説
接写の技術
金上 貞夫
pp.370-379
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908041
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一般に被写体にカメラを接近させて細かい部分まで鮮明に撮影する方法を接写という.どの程度の距離から近接すれば接写と呼べるかという明確な定義はないが,常識的には,カメラと被写体の距離が1m以内で撮影することと考えてよいと思う.
現代の医学においては,写真の持つ役割は重要なものとなっている.それは単に記録や伝達の手段にとどまらず,写真を用いた診断法が広く行なわれるようになっている.これらの写真は特殊な装置を用いることもあるが,医学写真では接写や拡大撮影を行なうことが多いので,その最も利用率の多い接写と複写の基本的な知識と実際について解説する.
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