Japanese
English
綜説
眼部の接写法について—(眼部撮影法,その2)
Close-up Photography of the eye
朝岡 力
1
Tsutomu Asaoka
1
1東北大学眼科
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Tohoku University
pp.1203-1218
発行日 1962年12月15日
Published Date 1962/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202609
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1.緒言
眼の接写法といつても原理的には一般医学や生物学のそれと同じことであるが,眼そのものが極めて小さいうえに,角膜,水晶体,硝子体,網膜等の病変は繊細であるためと,その組織の特殊構造のために,従来,写真撮影は極めて不満足な状態に限定されて居つた。しかし,最近における写真技術の発達と共に,その撮影法の工夫によつて,従来不可能だつた撮影が可能となりつつあることは,前報における「細隙光による眼の撮影法」に於ても見られる如くである。
眼の接写についても同様で,やはり一般の方法を熟知した上で特殊の工夫を用いて,はじめてよい写真ができることは言うまでもない。この意味で,筆者は以下に接写法の一般的技術,発展を紹介しながら本法の詳細について述べてみたい。
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