研究
VMA定性検査法の改良
宮川 富三雄
1
,
丹羽 正治
1
1国立小児病院研究検査科
pp.874-877
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907714
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
尿中3-methoxy-4-hydroxymandelic acid(以下VanMy1 mandelic acid;VMA)は1957年Armstrongら1)によって検出されて以来,その定量検査法はSand1er2),Sunderman3),Gitlow4),Pisano5),三宅6)らによって改良されてきた.
一方,定性検査法は佐藤ら7)によって考案され,従来ジアゾ化パラニトロアニリン発色反応が用いられてきたが,自然排泄尿をそのまま検体として用いるかぎり,その結果は検体のpHおよび濃縮程度,反応の特異性など種々の影響によって相違する.そのため同一検体についてクレアチニン補正を加えた定量検査成績を基準として比較した場合,両者の不一致が目だち,ことに低域値においてその差が著しい.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.