Japanese
English
研究
神経芽細胞腫におけるVMAスポットテストの評価
Appraisal of VMA Spot Test on Neuroblastoma.
宮川 富三雄
1
,
中田 幸之介
2
,
野口 輝彦
2
,
橋崎 和子
3
,
井上 武夫
3
Fumio MIYAGAWA
1
,
Konosuke NAKADA
2
,
Teruhiko NOGUCHI
2
,
Kazuko HASHISAKI
3
,
Takeo INOUE
3
1聖マリアンナ医科大学神経精神科
2聖マリアンナ医科大学第3外科
3聖マリアンナ医科大学泌尿器科
1Dept. of Psychiatry, The St. Maritanna Univ. School of Medicine
2Dept. of Third Surgery, The St. Marianna Univ. School of Medicine
3Dept. of Urology, The St. Marianna Univ. School of Medicine
pp.177-180
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915024
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
神経芽細胞腫は交感神経系由来の腫瘍であり,その神経の分布されている臓器ならどの部位からでも発生するが,副腎髄質がその大部分を占めている.
本腫瘍のカテコールアミン(以下CA)代謝の関連性について,1957年Masonら1)が初めて報告し,その後,本腫瘍における一連の尿中CA代謝産物の研究から2,3),functioning neural tumorの概念が確立され,生化学的検査による診断の中でも特にバニリルマンデル酸(以下VMA)の測定が重要とされてきた4).しかしながら病理組織学的にも明らかに神経芽細胞腫と診断された症例において,VMAスポットテスト及びGitlowの半定量法による陽性率は85%とされている5).
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.