私のくふう
TPHAトレイのマークと混和
渡辺 茂夫
1
1福知山鉄道病院検査室
pp.701
発行日 1972年7月15日
Published Date 1972/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907670
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梅毒血清反応のスクリーニングにTP感作血球凝集反応が使用されるようになってきた.また甲状腺抗体検出法にも赤血球凝集反応がある.今後これらの検査が多く使用されるようになってくるものと思われる.
私は,この反応検査を行なううえで常に次のような点について,どのような方法を取り入れると,より確実な検査ができるだろうかと考えていた.その1つに,トレイに検体を分注する際,検査台の色や台紙などでホールが光って,時々検体のはいったホールにまた検体を入れるなどして困ったので,トレイに移動するマークを思いついた.未感作血球のふたは色も目立ちやすい.ホールとホールの間に置いて右または左の方向に移動しつつ分注すると,まちがえることがなくなった(図1).
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