総説
世界の臨床検査の趨勢
石井 暢
1
1昭和大・臨床病理
pp.596-600
発行日 1972年6月15日
Published Date 1972/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907640
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療が漸次個人プレイからチームワークによる医療へと移りつつあることは,だれしも実感として認めている.医療がこのように変貌しつつある最大の要因は疾患の解析がますます微分化され,多くの情報が集められるようになったことであろう.しかもその中心は臨床検査の発達によるものと考えられよう.
医療はますますこの方向に進み,患者に関する情報はさらに増大することは明らかで,その情報量は一個人の医師の能力の限界を越えるとも考えられる.したがってその統合解釈にはコンピュータのみならず多くの医師の協力を要する.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.