技術解説
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小沢 友紀雄
1,2
1日大板橋病院循環機能室
2日大第2内科
pp.578-588
発行日 1972年6月15日
Published Date 1972/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907638
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近年,諸種循環機能検査法の発達とともに心電図は普遍化され,これを使用せぬ医師は少なく,これに携わる技師の数も増加している.一方,心電図のようなアナログ波形は,近い将来コンピュータによる自動分析が当然普及されてくるであろうし,そうなると,機械の誤りを正すためにも,医師のみならず,技師でも,かなり高度の心電図分析能力が必要となってくる.また現在においても判読の目的に合った,格調の高い,読みやすい心電図を撮影するためには,心霞図の分析が可能で,かつ種々の判定規準に精通しているのが望ましい.
そこでまず当然のことながら,心電図の正常範囲を知らねばならない.しかし漠然と理解しているようで,正常値ほどむずかしいものも少ない.正常と異常の境界付近の判定では常に頭を悩ますところである.これに関しては,Simonsonら1-4)のすぐれた仕事があり,そのまとめでもある著書は,本邦にも日比野らの校訳5)によって紹介されている.
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