カラーグラフ
Pneumocystis carinii肺炎
内海 邦輔
1
,
櫛部 依子
2
,
栗原 恵都子
2
,
小野寺 令造
2
,
油井 慎曄
2
1国立東京第二病院研究検査科
2国立東京第二病院研究検査科病理
pp.232-233
発行日 1972年3月15日
Published Date 1972/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907540
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Pneumocystis cariniiは原虫の一種で,赤血球よりやや小さい.ヒトおよび動物の肺胞内で増生し,Pneumocystis carinii肺炎により,呼吸困難で死亡させる.H・E染色では泡沫様カプセルと内小体を認める.種々の染色法で染められるが,特にグラム染色およびPAM染色法のGrocott変法が推奨される.グラム染色法は,Pneumocystis cariniiの発育環の検討に役だつ.Grocott変法はこのもののごく少数寄生の証明には最もすぐれた染色法である.
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