Senior Course 生化学
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    色素結合法による血清アルブミンの定量とその際の変色機構
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                坂岸 良克
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東京医歯大・中検
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.219
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1972年2月15日
                  Published Date 1972/2/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907533
                
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- 文献概要
アルブミンを血清の他のタンパク分画から分離することは電気泳動法,カラムクロマトグラフィーによってかなり確実に実施することができる.アルブミンに興味をいだく人びとは,その構造を決めるため精製した血清アルブミン標品のアミノ酸組成を調べたりしているが,同時にアセチル化を行なったり,色素などを結合させて立体的構造も追求している.
臨床化学者にとっての切実な問題は,むしろ血清のままでアルブミンを定量することである.種々の物質を運搬し,保護膠質作用を及ぼし,血液の浸透圧を保つアルブミンは,臨床化学検査のうちでもかなり重要な項目であることはまちがいない.しかし,セルロースアセテート膜などで泳動分離しても染色方法によるかぎり,それぞれの分画の色素結合能が異なるので,定量法として十分なものとは見なせない.
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