特集 酵素検査法
病理
α-グルコシダーゼ a-Glucosidase
佐々木 光雄
1
1熊本大・病理
pp.1310-1311
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907428
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α-グルコシダーゼの作用と組織化学の応用
α-グルコシダーゼはα-配糖体結合に作用して加水分解する酵素で,おもにマルトースその他のオリゴ糖を基質として作用するものと理解されているが,この酵素はグリコーゲンのごとき多糖にも作用してブドウ糖を生ずる.
本酵素が臨床医学上最も問題になるのは,この酵素の先天性欠損症が,いわゆるPompe病(type II glycogenosis)として知られる著明なグリコーゲン蓄積症を起こすことによる.したがって本酵素の生物学的機能としてはグリコーゲン分解能が重要なもののごとく考えられる.
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