Senior Course 血液
第XIII因子の検査—(線維素安定化因子:FSF)
鈴木 弘文
1,2
1神奈川衛生短大
2東医大・臨床病理
pp.1150
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907376
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1.測定原理
被検血漿に塩化カルシウムおよびトロンビンを添加し生じたフィブリン塊に,尿素あるいはモノクロール酢酸(MCA)などの解離剤を加え,フィブリン塊が溶解するか否かを測定する.第XIII因子が欠損あるいは減少している場合は,その欠乏の程度に応じてフィブリン塊は溶解する.大部分の凝固検査はフィブリン析出までの時間を測定するのに対して,XIII因子の測定はフィブリン塊の溶解状態を観察するものでやや特異的である.
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