私のくふう
ディスク法成績判定の簡易化
金沢 裕
1
1新潟鉄道病院内科
pp.713
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907258
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感受性ディスク法としての1濃度法は,その操作が簡易な利点があるが,成績判定が複雑な欠点がある.次のようにしてこの点をある程度解決しうると考えられる.
図のような実物大の阻止円径感性度判定表の印刷された複写式成績表(依頼,報告,控えなど……)をあらかじめ用意する.目的とする阻止円直径を計測するように,ノギスの賞を開き,数値(mm)を読まずにそのまま上記の成績図表の上に移し,マークされた点に相当する感性嘴を記載してそのまま成績表(報告票も含む)とする.この方法によれば阻止円の実長が成績票の上にマークされているので,−,+などの判定に加えて,MICの要求される場合には,必要に応じ数値判定表からMIC近似値を知ることができる利点もある.実際に本法を行なったところ,阻止円を観察してから報告書調製までの時間をほぼ半分に短縮することができた.
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