研究
遊離脂肪酸のDuncombe変法による測定法の検討とその臨床的意義について
松尾 武文
1
,
吉田 睦
1
,
石浜 義民
1
,
太田 耕治
2
1兵庫県立淡路病院臨床検査部
2神戸大第1内科
pp.281-284
発行日 1971年3月15日
Published Date 1971/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907139
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遊離脂肪酸の測定方法には滴定法と比色法があり,滴定法はDole (1956年)によって始められた方法で,現在標準的な方法として広く使用されている.比色法はDole法に比べて検体が徴量ですみ,多数の測定が一時にできるため,最近普及してきた.この比色法といわれている方法に,大きく分けて2つある.すなわち脂肪酸と銅塩を作る方法とコバルト塩を作る方法とである.いずれにしろ,血液中でアルブミンと結合している遊離脂肪酸を特異的に金属塩として抽出し,金属塩の金属を呈色させ比色定量する操作に基づいている.
私たちは遊離脂肪酸(以下FFAと略〉の比色法の中で,銅塩法であるDuncombe変法(Haury)について,測定方法の検討と臨床的意義について考察を加えた.
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